「秋田の住宅コンクール」に提出した作品を
投稿します。
■今年のテーマ
「雪国の暮らしを楽しむ、店舗付住宅」
雪国秋田で店舗を営みながら地域と関わり、
三世代が楽しく暮らす店舗付住宅の提案を
求める。
■家族構成
祖父71才、祖母70才、父45才、母43才、
長女17才、次女15才、長男12才
■計画地
・周辺に目立つ建物も無く緑豊かな環境
・敷地の東・西・南を自然池に囲まれ眺望も良好
・垂直積雪量2m の多雪地域
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1.私たちの想い
【秋田を愉しみ、繋げていきたい】
そのために…、
①子供たちに体験してもらいたい
いろんな生き方があることを
②地元の人にこそ意識して欲しい
秋田は豊かであることを(立地・四季・食)
③人を集めたい
「生きるって愉しい」と思える価値観を持っている人を
2.私たちに出来ること
住宅のプライバシーを確保しつつ、
併設する店舗を
体験の場、憩いの場、休息の場として
サービスを提供する。
3.設計の概要
畑を中心に、
東側にカフェ、南側にコテージ、
西側に住宅を配置。(北側は雑木林)
①畑
・カフェで振る舞われる野菜をつくる。
・共同菜園だが、個人単位で範囲を割振りできる。
・植えるところから収穫までの好きなポイントを体験できる。
・収穫に来れない人には、送る。
・冬はかまくらをつくったり、全力で雪合戦が出来る。
②カフェ
・お客さんと家族が集い語らう場所。
・畑で採れた食材を調理、加工できる。
・薪ストーブがあり、それを囲んで談笑したり、薪ストーブ料理が
振る舞われたりする。
・調理室上部にお茶会スペースがあり、
薪ストーブを見下ろすことができる限定空間。
③コテージ
・リラックススペース。
・ロングステイ、街まで帰るのがめんどくさい時に対応できる。
・空いてるときは子供部屋としても使用できる。
・子どもたちが好きなように模様替えできる。
・畑が見える廊下でのふれ合いもある。
④住宅
・ここから畑、カフェ、コテージへの行き来を日常的に行う。
・カフェでご飯を食べても、コテージで寝てもいいこの家のベース、
中継点的役割。
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「秋田?何にもないよ?」なんて言わず、
「広くて安い土地」「美味しい食材」「自然」「有り余る伸び代」がある、
と伝えていきたい。
そして、何よりもまず自分達が秋田で暮らしを愉しむ。
その愉しそうな雰囲気で人を呼び、いろんな人と人生を語り合い、
大人も子どもも共に学び、遊び、カタチにしていけたら、
きっと愉しいだろうな~、と私たちは考える。
そしてその愉しさが、
次の世代、その次の世代と繋がっていく空間をこれからも追い続けていく。